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治安で選ぶ、ホテルの決め方

当サイトの地図データ(31都市・6,641軒)にもとづく判断のしかたです ・ 地区の評価は記事の集計による体感で、公的な犯罪統計ではありません ・ 最終更新 2026-09-28

見る順番1. 地区の評価2. 駅からの距離3. 帰り道4. 夜の人通り5. 空港からよくある外し方地図での調べ方盗難に遭ったら →
先に結論。治安でホテルを選ぶとき、見るのはこの順番です。
① その地区の宿泊の評価(昼ではなく宿泊で見る)
② 最寄り駅からの距離。300m を超えると、夜の帰り道が判断に入ってくる
③ 駅からホテルまでの道が、どの地区を通るか
④ 周りの夜の人通りと騒音
⑤ 空港からの行き方。深夜着なら、ここが最優先になることもある

なぜこの順番なのか

宿を探すとき、多くの人は「治安の良いエリア」を先に決めて、その中から宿を選びます。順番としては正しいのですが、エリアの評価だけで決めると、同じエリアの中の差を見落とします。

同じ区の中でも、駅の目の前と、駅から10分歩く路地の奥では、夜の印象がまるで違います。逆に、評価の厳しい区でも、大通りに面していて駅が目の前なら、実際に困ることは少ない。だから、地区の評価を出発点にしたうえで、そのホテル自身の立ち方を4つの角度で確かめます。

当サイトの地図は、地区の評価を旅行記事・在住者記事の集計から、駅とホテルと店の位置を OpenStreetMap から取っています。数字は2026年9月時点で31都市・6,641軒ぶんです。

1. 地区の評価は「宿泊」で見る

地図は昼・夜・宿泊の3つを切り替えられます。ホテルを選ぶときに見るのは宿泊です。理由は、泊まればその地区で夜も朝も過ごすことになるからです。

当サイトでは、宿泊の評価を「昼・夜・宿泊のうち最も厳しいもの」として出しています。昼は問題なくても夜が「避けたい」なら、宿泊も「避けたい」になります。観光で通るだけなら昼の評価で足りますが、泊まる判断は夜に引きずられる、という考え方です。

評価意味宿を取るときの読み方
落ち着いている記事の多くが問題ないと書いている他の条件で選んでよい
注意して歩くスリや客引きなど、気をつければ歩ける泊まれる。駅からの距離と帰り道を確かめる
避けたい複数の記事が近づかないよう勧めている宿泊費が安くても、夜の移動をタクシーにする前提でないと勧めにくい
言及なしその地区を名指しした記事が見つからなかった安全という意味ではありません。判断材料が無い、という意味です

808ある区のうち、宿泊の評価が付いているのは397です。残りは記事が言及していない区で、色が付きません。

2. 最寄り駅からの距離は、300m が分かれ目

地図に載せている6,641軒のうち、最寄り駅までの距離が分かるのは3,901軒。そのうち300m以内が2,158軒、半分強です。つまり、駅から300m以内という条件は、選択肢を大きく狭めません。

300m を目安にしているのは、徒歩で4〜5分、大通りから1本入るかどうかの距離だからです。これを超えると、夜に帰るとき路地を通る確率が上がります。

距離夜の帰り道
〜150m駅を出てすぐ。判断材料として距離は考えなくてよい
150〜300mほぼ大通り沿い。1本入るとしても短い
300〜600m道の選び方で変わる。地図で経路を見る価値がある
600m〜夜はタクシーか配車を使う前提で考える

都市によって事情が違います。最寄り駅までの距離の中央値が小さいのはパリ(188m)、ニューヨーク(218m)、ヴェネツィア(223m)。大きいのはバンコク(499m)、ローマ(387m)、フィレンツェ(376m)です。バンコクやローマで「駅から300m以内」を条件にすると、候補はかなり絞られます。その代わり、配車が安くて使いやすい都市でもあります。

ヴェネツィア本島には鉄道駅がほぼ無いので、水上バスの船着き場を駅として数えています。フィレンツェは地下鉄が無いのでトラムの停留所を数えます。都市の交通の実態に合わせています。

3. 駅からホテルまで、どこを通るか

見落としやすいのがここです。ホテルのある区と、最寄り駅のある区が違うことがあります。宿泊の評価が「落ち着いている」区のホテルでも、駅が隣の区にあって、その区の夜の評価が厳しい、という組み合わせが起こります。

地図でホテルを押すと、そのホテルと最寄り駅が点滅し、あいだが白い点線でつながります。この線がどの色の区を通っているかを見てください。線が色の境をまたいでいたら、夜は別の道を選ぶか、タクシーを使う判断になります。

4. 夜の人通りと騒音は、別のものとして見る

「人通りがある」ことと「静か」は両立しません。どちらを取るかは目的で変わります。

地図では、ホテルから150m以内にあるバー・パブ・クラブの数を数えて、3段階で出しています。6,641軒のうち1,579軒(約24%)が「にぎやか・騒音に注意」にあたります。

表示150m以内の店向いている人
静か0軒早く寝たい人、子ども連れ。夜は人通りも少ないので、帰りが遅くなる日は経路を選ぶ
ふつう1〜3軒多くの人にとっての落としどころ
にぎやか・騒音に注意4軒以上夜遅くまで人通りがあるのは安心材料。ただし週末の夜は窓を開けられないことがある

あわせて、コンビニ・スーパー・薬局までの距離も出しています。夜に水や薬を買いに出られるかは、治安と直結する現実的な条件です。24時間営業の店が近くにあれば、その旨も出ます。

5. 空港からの行き方は、着く時間で重さが変わる

昼に着くなら、空港からの行き方は利便性の問題です。深夜や早朝に着くなら、これが最優先になります。鉄道やバスが動いていない時間帯に、知らない街で宿まで移動することになるからです。

地図では、ホテルごとに主要な空港までの行き方と所要時間の目安を出しています。最寄り駅から空港アクセスの駅まで何駅か、そこから何の交通機関で何分か、という形です。

深夜着の便を取るなら、空港から直行の交通機関がある駅の近くに宿を取ると、判断がぐっと楽になります。乗り換えが1回増えるごとに、夜の移動は面倒になります。

よくある外し方

「駅前だから安全」とは限らない

駅前は人が多く明るい一方、人が集まる場所ではスリの報告も増えます。記事が繰り返し名前を挙げるのは、たいてい主要駅の周辺です。駅前は「夜に人通りがある」点で有利、「スリ」の点で不利、と分けて考えてください。

安い宿には理由がある。ただし理由は治安とは限らない

宿泊費が安い理由は、治安、中心部からの遠さ、建物の古さ、騒音のどれかです。どれが理由かを切り分けると、受け入れられる安さかどうかが判断できます。たとえばヴェネツィアの本土側は本島よりはっきり安いですが、記事が評価を下げているのは駅の周りと一部の通りの夜についてで、地区の全部ではありません。

評価が「言及なし」の区を、安全と読まない

色の付いていない区は、日本語の記事がその区を名指ししなかった、というだけです。観光の動線から外れているだけのことが多いのですが、判断材料が無い状態には変わりありません。そこに泊まるなら、地図の事件の点と、現地の言葉の情報も見てください。

事件の点の数を、危険度の順位として読まない

地図に出している事件の点は、2024年1月以降に報道された暴力事件の場所です(31都市で1,275件)。報道されたものだけなので、発生件数の分布ではありません。報道の多い都市ほど点が増えます。点が固まっている場所は「そこで実際に起きた」という事実として読み、点が無いことを安全の証拠にはしないでください。

地図での調べ方

  1. 都市を選び、表示を宿泊にする。区の色が宿泊の評価になります
  2. ホテルのチップを押して、ホテルの点を出す
  3. 「駅からの近さ」のスライダーで、300mあたりに絞る
  4. 気になるホテルを押す。カードに最寄り駅、地区の評価、観光地、空港、周りの店、夜の様子が出ます
  5. 点滅する最寄り駅とホテルを結ぶ白い線が、どの色の区を通るか見る
  6. 候補を「候補に入れる」で溜めて、横並びで比べる

この地域の治安も見ておく

行き先の地区ごとの治安(日本語の旅行記事・在住者記事にもとづく体感評価と、報道された暴力事件の位置)は、地図から確認できます。

地図で見るパリローマニューヨークロンドンバンコクソウルデータの集め方
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